浮かび上がる、沈み込む。

人生的にも感情的にも浮き沈みが激しいです。どちらかというと、溺れてると言った方が正しい。

後追いだけは、しない。そして、後追いだけは、やめよう?

私の好きな歌手が死んだ。それも自殺で。

 

SHINeeという韓国のアイドルグループのメインボーカル、ジョンヒョン。

まだ27歳。私より1つ歳下だ。

まだ27歳。

 

本当に歌が上手くて、才能溢れる人だった。こんなこと、一般人が言うのなんておこがましいのは重々承知しているけれど、元々どちらかというと嫌韓気味の人間(=私のことだけど)の心を、歌の才能や実力、たゆまぬ努力で動かしたのだからやはりそう言わざるを得ない。

そんな才能ある人が、死んでしまった。

 

公開された遺書があちこちで翻訳されていて、それを読んだとき、私は驚いた。

生まれも育ちも今置かれている境遇も全く違うのに、考えていることや感じていることが気分障害を抱えている自分とかなり似ていること。そしてどうやらジョンヒョンも精神的な障害を抱えていて治療していたこと。

感受性の強そうな人だなぁと以前から感じていたし、方々でそういう噂や言動は見られていたけれど、自分が彼の書く少し「病み」を感じる歌詞に共感する理由がやっとわかった。

やはり心を病むとある程度似たような感じ方や考え方になるらしい。

 

正直、亡くなってしまったというニュースを聞いたときも泣いたし、遺書を読んだときも泣いたし、今でも遺書に書かれていた気持ちが自分の内側で共鳴して涙が止まらない。

 

でも、共鳴するからこそ思うのは、後追いだけはしてはいけないということ。

 

本当は後追いについてすごく考えた。けれど、自分が自殺したとき誰かに後追いをされたら、と考えたらひどくゾッとした。

どうしようもなく行き詰まって苦しくてつらくて逃げ場がなくて、何度も何度も色々考えて、でもやっぱりもう無理だ、って、疲れた、って、生きててごめんなさい死ぬのもごめんなさい、でもどうか許して、って思いながら死を決断したのに、自分が死んだせいで他人が死ぬなんて申し訳なさすぎる。それに他人の死を自分のせいにされているようで、責められているようで、それが恐怖だし、つらい。

だって、死んでもなお、「あいつが死んだから、あいつが死んだせいで、他の大勢の人が後を追って亡くなった」と、大衆から、後追いした方の遺族や友人から、怒りの矛先を向けられ謗りを受けなければならないのだから。

 

死んでもなお、誰にも届かない謝罪をし続けなければならない、許してもらえない、地獄。

 

私はジョンヒョンをそんな目に合わせたくない。彼を「死ぬ理由」にしたくない。彼の苦しみに(おこがましくも)共鳴するからこそ、彼の背負った苦しみは誰も肩代わり出来ないこと、彼だけの、彼だけにしか味わえなかったつらさがあるということも弁えている。共鳴はしても、どうして、何が、彼をそんなに追い詰めたのかなんて誰にもわからないんだ。それはどんなに近しい友人だって、SHINeeのメンバーだって、家族だって、決して本当の意味では理解できない。

 

ジョンヒョンが死んで悲しいのもつらいのもわかる。これを書きながら今だって涙が止まらない。お前なんてニワカだろ、と言うコアなファンの方もいらっしゃるだろうけど、人の死を悼む気持ちを比べるのなんてナンセンスだし、私は自分の死の理由に「SHINeeジョンヒョンの死」を選びたくない。そんなの本当のファンじゃない!っておっしゃる方はそう思ってくれてていい。でも、じゃあ本当のファンって何でしょう?亡くなった人が、死後いろんな人から憎まれたり謗られたりする原因を作るのが本当のファンなのでしょうか?

それに、彼の死を理由にして自殺する人が続出したら他のメンバーはもっとつらくならないだろうか?そしてまた他のメンバーまで死んでしまったら?誰がその責任を負うのだろう?苦しみから死を選んだ人間に、拒否も否定も弁解も出来ない人間に責任を押し付けるのか。

 

何故こんなことを書いたのかというと、いつもチェックしているSHINeeについて書かれているブログを先程見たときに、後追いをするような雰囲気を醸し出した記事が上がっていたからだ。顔も本名も知らない人だけれど、まさか、と思って胸が痛くなった。

いつもその人がブログをアップするのを楽しみにしていた。自分は気分障害を抱えている関係でひどく無気力になって何も出来なくなってしまうときがあって、その方のように定期的にブログを更新することが出来ないので、それを継続できるバイタリティを羨ましいと思うと同時に尊敬していたし、「好きなものは好き!」と惜しげもなく熱く語れるところにとても好感を持っていたから。

 

だからどうか、後追いだけは思いとどまってくれないだろうかと願うばかりです。

何かのご縁で、このブログがその方の目にとまりますように。